星降る夜の贈りもの Archives

最新 Season 2 Season 1

DRIVING FORCE / 郷ひろみ
旭 純(Piano)(2018.03.12)

今回は少々私的というか、SNGOにも大きな意味では関係のあるアルバムをご紹介いたします。
なんと邦楽、郷ひろみさんの
1989年発売、アルバム "DRIVING FORCE" です。音楽の内容というより、それにまつわる話しになりそうですがご容赦下さい。ご興味のない方はスルーして下さい。笑

このアルバムは私にとって忘れられない一枚で、何故ならば私のプロミュージシャンとしてのデビューがこのアルバムの全国プロモーションツアー、Hiromi Go : DRIVING FORCE ツアーだったのです。
当時大学生だった私は特にプロミュージシャンになりたいとは考えていなかったのですが、たまたま高校生の頃から通っていた下北のとあるバーのママからのご縁で突然麻布にある「つづきスタジオ」へ通うことになり当時楽器なんて持っていなかった私は渋谷のイシバシへ駆け込みKORGのM1を速攻ゲットしました。

まぁそんな感じで回った全国ツアーめちゃくちゃ大変でしたが辛くも楽しいひと時でした。当時何にも業界のことを知らなかった私は寝坊してリハでひろみさんをお待たせしてしまい、ソー◯ー企画の方に死ぬほど怒鳴られたり、など今考えると大変恐ろしいことが結構ありました。汗
勿論プロモーションツアーなので収録曲は全て演奏していたのですが、思い出に残る曲が、アルバムからのシングルカット曲 「最終便にまにあえば」のカップリング曲 「あの夏の日」 。ライブ途中のMC明けでこの曲なのですが、MCが長いのでステージ裏にはけて休憩コーナーに。
ある日MCを聞きながら休憩していると
MC後半カットでいきなり曲コール! すっ飛んでいきイヤモニつけたらクリックが何拍目かわからず、イントロ音出すのは私だけ、みたいな。ひろみさんは私がいないの絶対わかっていたはずなので、、プロの洗礼というのを身をもって体験させていただきました。
ちゃうか!笑
(その時のマニピュレーターの田中なおき君は現在もひろみさんの右腕として大活躍しています。)

そしてなんと!
この曲の編曲をしていたのが
我等がバンマス吉田建さん。
驚きました。しかもこのアルバムプロデュースも建さんが。東京公演は中野サンプラザ
2Daysだったのですがその本番勿論建さん見にいらしてた、というのが近年わかりまたビックリ!
そして実際建さんとお仕事をすることになるのはそれから数年後。国民的大物女性アイドル歌手のツアーで。勿論楽屋で漢字テストやりましたよん。(内輪ネタですいません)笑

あのアルバム発売からちょうど30年が過ぎましたが、建さんとこのオーケストラでまたご一緒しているという、本当に縁というのは不思議なものですね。
おわり

April in Paris / カウント・ベイシーオーケストラ
下神竜哉(Trumpet)(2018.03.05)

今年も気がつけば3月そして
4月になるとこの曲が恋しくなります
高校2年の時に
カウント・ベイシーオーケストラを
初めて聴きに新宿厚生年金会館へ
感動しましたが、とにかく
Swingしなきゃ意味がない!
Swingしまくっていて何がどうなると音符の長さが、そうなるのか?
とくにこの曲「April in Paris」の
サックスセクションの奏でるメロディーがナマルわけです!
それがカッコいいんですよ!
全員でナマル、レイドバックする
要は、バッチリ合っているから成立してるんですよね、クラシックだと
ウインナーワルツの様な独特のリズムの取り方!
クセが強い!
これをどうやったら、そうなるのか?
とにかく100万回聴きました!
ある時は、シンバルだけに
注目したり
「頭は、遅れていないから
音符が長くなれる!」と俺なりの答えは、出ましたが、1人でわかってもダメなのがアンサンブルですよ!
遅れて演奏してると思ってる人もいるから合うわけがない!
よく喧嘩しましたねぇ、とか。
この名曲だらけのアルバムのメロディーの節目のシンコペーションに全曲とも御注目、っていっても聴くのですが!
なんつったって、8分音符が4分になってたりしますから!
とか。

Well, You Needn’t / Thelonious Monk
吉田 建(Bass)(2018.02.26)

高校時代、聴きまくったモダン・ジャズ。あまたあるフェイバリットなレコードの中で、お気に入りの演奏スタイルはピアノ・トリオだったが、その中でもボクのハートを揺さぶったピアニストは、 何と言ってもセロニアス・モンクとバド・パウエルだった。もちろん、レッド・ガーランド、ウイントン・ケリー、ビリー・テイラーなど、大好きなピアニストは他にもいるのだが、この二人は別格。
今回の「星降る夜の贈りもの」はその一人、セロニアス・モンクを紹介しようと思う。モンクのピアノは他の誰とも違うユニークな個性溢れたスタイルだった。バラード弾けば美しいことこの上なく、 ブルースを弾けば隣の鍵盤が激しくぶつかり合う嵐のようで、何度同じレコードを聴いても予想裏切られるワクワク感が堪らないピアニストだったが、 マイルス・ディビスはモンクの和音に違和感を感じたため、自分のソロ中では弾かないで欲しいと言ったというエピソードも残っているほど、モンクの奏法はオンリーワンだった。
彼独自の演奏スタイルはほぼ独学だったらしく、そのスタイルにひどく惹きつけられたニカ夫人というパトロンがいたことで、モンクは暮らしには困らず、好き放題自由な演奏や実験ができたという。
今回挙げたアルバム「MONK’S MUSIC」を聴けば、彼がどれほどの個性を持っていたか、その一端を知ることができると思う。『Well,You Needn’t』のセッションでは、モンクのソロも変わっているでしょう?
そんな自分のソロからコルトーンへ渡すときに「コルトレーン!コルトレーン!」と二度、コルトレーンを呼んでいることや、名ドラマー、アート・ブレーキーの『ナイアガラ瀑布』と言われた凄まじいスネアロールのソロなど、 聴きどころ満載だ。 (ドラムがアート・ブレーキーだとすぐわかるのは、彼はいつでもしっかりハイ・ハットを踏んでいるのが特長、と言ったように各プレーヤーには必ずそれとわかる個性があるもの)
モンクのレコードはほとんど持ってると思うな。もちろん演奏が聴きたくてレコードを買うのだが、もう一つ彼のアルバムの魅力はジャケット。この「MONK’S MUSIC」のジャケットもイカしてるでしょう?
ガーデニングのカートに乗って、譜面書いているのかな。ここで何と言ってもボクの目を惹きつけたのがモンクがかけているメガネ!ツルがグッチのバッグみたいなバンブーで出来ていて、これ、今だに探してる!
高校生の時からず~~~ッと欲しいんです!(笑)
この頃のジャズメンって、すごくみんなお洒落で、タイトなスーツにブーツとかがキマッてる。その中でもやっぱりモンクはお洒落で、日本公演ではレインコートで現れて、ステージで踊ってた。
実は陽気ですごいファンキー!ご機嫌な人だなと思った。だから彼の音楽って、気むづかしくて、神経質だと言う人もよくいるけど、聴きようによってはお茶目でひょうきんなんじゃないかなとボクは最終的に思っているんです。

The Sorcerer's Apprentice / Paul Dukas
進藤麻美(Violin)(2018.02.19)

これはシリアの風刺作家 ルキアノスの詩『嘘を好む人たち』に基づき書いたゲーテの"魔法使いの弟子"からデュカスが書いた作品で、「ゲーテによる交響的スケルツォ」として発表され、その生涯に自作としては13曲しか残さなかった完璧主義な作曲家、ポール・デュカスの自信作であり、最も有名な作品です。

一般的には、ディズニーの映画「ファンタジア」で聴いた事ある方も多いのでは、と思います!
私も小さな頃にディズニーの長編映画《ファンタジア》を観ながら聴いたのが最初で、 その後、大学時代に指揮の試験曲として選び、勉強した、とても思い出のある楽曲です。

ファンタジア で使われている”魔法使いの弟子”は、映画の音楽監督を務めていたストコフスキーにより少し変えられている、ストコフスキーの編曲版、といえるものが使われています。

どちらにせよとても素敵な曲なので、間違い探し感覚で、色々聴き比べをして貰えると嬉しいです!

La Création du monde / Darius Milhaud
堂山敦史(Horn)(2018.02.12)

ダリウス・ミヨー 「世界の創造」/レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立管弦楽団
10代半ば頃に、この曲を始めて聴いた時はとても衝撃を受けました。
それまで、ミヨーの曲と言えば木管五重奏のための「ルネ王の暖炉」しか知りませんでしたが、「世界の創造」の冒頭から流れるアルトサックスの何とも言えない妖艶な響きや和声感、ジャズっぽさにとても魅了されました。
何か新しい世界が広がった!なんて気持ちに当時はなったものです。
フランス人であるミヨーは最初はロンドン、後にニューヨークへ行った際、ジャズに接し多大なる影響を受けました。
そのリズムや音色を活かして作曲されたのがこの「世界の創造」です。
元々はバレエの音楽として作られましたが現在では単体の管弦楽曲として演奏されることが殆どです。
このアルバムはバーンスタインの指揮によるものですが、他にもミヨーがブラジルで受けた影響が色濃く感じられる「屋根の上の牛」や「ブラジルの郷愁」より数曲が収録されており、とても楽しめる一枚となっております。

tristeza /  Elis Regina

Love theme from "Romeo and Juliet" / Nino Rota
桐田良栄(Viola)(2018.02.05)

私は、いつからこの曲を知っているのか、、、どういう経緯で頭にインプットされたのか、考えてもわからない曲。1968年に製作・公開された映画『ロミオとジュリエット』の中で使われていた「ロミオとジュリエット 愛のテーマ」。
言わずと知れた名曲ですね。いつの間にか知っていた、そういったことも、この曲が素晴らしい曲なことを物語ってるかなと思います。
ロミオ(ロメオ)とジュリエットは、チャイコフスキー、プロコフィエフと、作曲者が違えど全て名曲です。プロコフィエフはSoftBankのCMで有名になりましたね。
私は、その中でも、ニーノ・ロータ作曲のものが好きです。
出だしの4音から感情移入できる、そしてなりきれる、鼻歌だけで十分に味のでるメロディー。言葉には出来ない素晴らしさがあります。映画と共にこのメロディーを味わうと一気に私は、ジュリエットになれます。
是非聞いてみてください(^_^)

tristeza /  Elis Regina

What Love Can Do / Stephen Bishop
古澤 衛(Guitar)(2018.01.29)

私の好きなシンガーソングライターの1 人です。彼を知ったのは20 代後半の頃で「CARELLSS」という曲を聞いて感銘を受け、すぐにその曲が入っているファーストアルバムを買いました。どの曲も素晴らしくツボに入りまくりでした。そしてすぐさまセカンドアルバムも買いました。これまたツボに入りまくりでした。何枚かアルバムを出していますが、特にこの2枚が好きです。

ギター1 本やギターとストリングス+αといった編成の静かで落ち着いた曲が何曲かあります。その曲たちをリラックスしながら寝る時に聞くの良いかなと思いMD にまとめて録音し、いざ聞きながら寝てみるとかえって興奮して寝られませんでした。今回紹介する曲はこの中の1 曲です。

この曲のベーシックはアコースティックギターとストリングスです。ちょっとアコーディオンとピアノとチューバ?が入っていますが。ちょっと変わった不思議なイントロから始まります。最初聞いた時はこのイントロが無ければいいのになぁと思っていたのですが、癖になるというか今では大好きなイントロになりました。ピアノとストリングスという編成はよくありますが、アコーステ ィックギターとストリングスという編成はあまり聞いた事が無く、とても素敵だなと思います。

他に有名な曲はいっぱいあるのですが、今回はこちらを紹介させて頂きました。

tristeza /  Elis Regina

You Make Me Feel Like Dancing / Leo Sayer
岡田梨沙(Drums)(2018.01.22)

今回は私の"大好き"が散りばめられているこの一曲を紹介したいと思います。
1977年の作品
「You Make Me Feel Like Dancing」(邦題:恋の魔法使い)/Leo Sayer
です。
この曲と出会ったのは大学生の頃。
当時付き合っていた年上の彼の部屋にはたくさんのレコードがありました。そこから教わった音楽は数知れず…
そんな中で、一際目立つ7インチレコードがありました。
なんとも陽気なジャケットに心惹かれてターンテーブルへ。
イントロが始まった瞬間から曲が終わるまで、展開すべて、演奏すべて、歌も何もかもが「好きー!」で溢れていました。
小気味よく跳ねるドラムとベース、ファルセットが気持ち良いキュートなボーカル、思わず口角が緩むかわいいメロディー、間奏で登場するウキウキのコーラスワーク…
レオ・セイヤーという人も、どんなミュージシャンが参加してるかも何も知らずに本当に大好きになって何度も何度も聴きました。
あとから調べると、リズム隊はDr.スティーブ・ガッド&Ba.チャック・レイニー。
それが分かってもう一度聴くと、やはり、、、、素晴らしい演奏。

このコラムを書くにあたって、収録されている「ENDLESS FLIGHT」というアルバムのレコードを買ったのですが、他の曲もとっても素敵でした。
久しぶりに聴いて心ウキウキです。
ちょっと気分が浮かないな~という時に是非。

tristeza /  Elis Regina