星降る夜の贈りもの Archives

最新 Season 3 Season 1

Sailing / Rod Stewart
吉田 建(Bass)(2018.01.15)

70年代、最も好きだったバンドはブリティッシュ・(パブ)ロックの「FACES」でした。
彼らの魅力はブルーズに根ざしていながらも臭くないポップな楽曲、メンバーの髪型やタータン・チェックをメインにした可愛い衣装、楽器…、そのどれもがボクを魅了していたのです。
その中でも特にボーカルのR・スチュワートの声に、歌い方にボクの魂は揺さぶられていました。
今回の贈り物はそのR・スチュワートがFACESを脱退し、アメリカに渡って作った最初のソロ・アルバム『ATLANTIC CROSSING』の最後を飾る「SAILING」です。
「SAILING」はその後の彼のライブでは観客とともに歌うお約束の曲になるほど、素晴らしい曲ですが、このアルバムはどの曲を聴いても、サウンドも含め(すべてアメリカのミュージシャンで演奏されていて、プロデュースはT・ダウド)それまでとは違った彼の新鮮な魅力に溢れています。
A面が早いテンポのR&R、B面はゆっくりしたバラッドで構成されていてレコードならではのシークエンス(曲順のこと)になっているほか、ジャケットは見開きのダブル・ジャケット仕様です。
ジャケットを開いた時に現われるR・スチュワートの写真がとても色っぽく、京都にあった「GIEE」というバーでこのアルバムを浅川マキさんと初めて見、聴いたとき、二人で「ウワ~ッ!」と思わず桃色のため息(笑)をついたことを 懐かしく思い出します。R・スチュワートは今ではアメリカに定住し、アメリカの歌をたくさんカバーしたアルバムを発表して大御所のシンガーですが、ボクはFACESや、この頃のやんちゃな彼が好きです。
R&Rを歌ってもギラギラしていない、バラードを歌えばしっとりとした情感で色っぽい、R・スチュワートは不世出のシンガー、ボクは今でもそう思っています。

tristeza /  Elis Regina

Die Zauberflöte / Wolfgang Amadeus Mozart
奥村 愛(Violin)(2018.01.08)

相変わらずアウェー感のある選曲で恐縮です。
映画「アマデウス」が公開されたのが1984年。
映画館で見ているはずなのですが、5歳頃の事なので残念ながらあまり記憶はありません。
ただ、何シーンかは音楽と共に鮮明に覚えています。
まずは冒頭、主人公である作曲家アントニオ・サリエリが自殺するシーンで流れる交響曲第25番。
もう一つは映画の終盤、死の淵を彷徨うモーツァルトが口ずさむレクイエムのメロディをサリエリが楽譜に書き込んでいくシーン。
そして、オペラ“魔笛”のシーン。
中でも「夜の女王」のシーンは人間業とは思えない高音に子供ながらに驚愕した覚えがあります。
家に帰ってよく真似していました。笑

大人になってウィーンで魔笛を鑑賞する機会がありましたが、夜の女王が始まると鳥肌が、、、

子供の頃からの夢でもあった「いつか魔笛を生で見たい!」が叶った瞬間でした。

日本でオペラを見るにはチケット代が少々お高いですが、演出によってはガラッと雰囲気が変わるので、そこもオペラを見るときの醍醐味でもあると思います。
機会があったら是非ご覧になっていただきたいです。

tristeza /  Elis Regina

Under the Jamaican Moon / Nick DeCaro
角田 順(Guitar)(2018.01.01)

アルバムタイトル
リズム隊のGroove
ストリングスアレンジ
ギターソロ
甘いヴォーカル
全てに200満点
ロマンティックな夜に最適なBGMですが、
一度もこの曲でそういう夜を過ごした事はありません(笑)
来世でもFavorits!!!

tristeza /  Elis Regina

LAST CHRISTMAS / WHAM!
伊勢久視(Horn)(2018.12.26)

昨日はクリスマス!
街を歩けばクリスマスの定番楽曲が流れていました。
そんな曲達を聴くだけで、クリスマスの雰囲気になると思いますが、多々あるクリスマス曲の中で皆さんのお気に入りはなんでしょうか?

僕が中学生の頃に発売された、ワム!の『ラストクリスマス』もこの時期の定番ですね。
中学生の頃は歌詞の内容もわからず、雰囲気だけで良いな~と思ってましたが、後で知った歌詞の内容は、昨年のクリスマスに告白して失敗した人と一年後のクリスマスで再会し…といった感じ。確かにMVも思えばそんな感じでしたが、もう少しハッピーな内容だと思ってたのでびっくりしました。
そしてもう一つびっくりしたのは、この曲のコード進行がD-Bm-Em-A7の4つしかなく、最後までこれを繰り返してこの楽曲が構成されている事。
そこに9thの音が加わりお洒落感が増しているとはいえ、初めてこの曲を聴いた時はたった4つのコードしかない事を感じさせないジョージ・マイケルのセンスは凄いなと思いました。
自分でも作編曲はするので、編曲の大切さを再認識しました。

それから、クリスマスはジョージ・マイケルの命日でもあります。
数々の名曲を残してくれたジョージ・マイケルに感謝し、また楽曲を聴いてみたいと思います。

素敵なクリスマスをお過ごしになりましたか?
それでは、良い年末年始を迎えられますように!

tristeza /  Elis Regina

Street Dreams / Lyle Mays
旭 純(Piano)(2018.12.18)

私達のオーケストラがまだ始動し始める前、建さんからオケのビジョンを聞いていた時にあるアルバムの曲たちが頭をよぎりました。建さんの思い描いている世界感ドンピシャではないかもなのですが、オケの個性を出すための何かヒントがあるのではと、久しぶりに聴き直してみました。

彼は皆さんご存知の方も多いかと思いますが、パットメセニーというギタリストの盟友的な存在で、PMG ( Pat Metheny Group ) というバンドで共に活動していました。音楽家の好きなミュージシャンにはふた通りあるかと、1つは音楽的、プレイスタイル的に近いものを感じるタイプ、もう1つは全く別次元で只々憧れ尊敬するタイプ。私にとっては完全に後者です。

さて何故このアルバムが頭をよぎったのかと話しを戻すと、インストなのですが何か型にはまらないコンテンポラリー感があり、何ともいえないありそうでなさそうな世界観があるからです。編成的にはM1 Feet First、イージーリスニング的にはM6 Before You Go など。曲によって編成がバラバラですがブラス、ストリングスセクションが入るフル編成的な曲も多く、彼の得意なオーバーハイムのシンセが何気なく散りばめられていたり、私達のオケに何かヒントになるものがあるように感じます。

参加しているミュージシャンも素晴らしくドラムにはPeter Erskin, Steve Gadd, Steve Jordan、ベースにはMarc Johnson, Steve Rodby ( PMG の歴代ベーシストでは彼が一番好き ) 、 ギターはパットは一曲も参加していなくてBill Frisell が弾いています。Bob Mintzer 率いるブラスセクション、Randy Breckerも一曲参加しています。Executive Producer がPat Methenyというのが彼との関係を現しているのかなぁと。

1988年というPMGが一番脂がのっていた時期に発表されたLyle Mays 2枚目のソロアルバム、もしよかったら聞いてみて下さい。

(オマケ) 当時学生だった私は、来日していたPMGのサンプラの楽屋にツテを使い入り込み、パットメセニーとライルメイズに一本づつデモテープ(カセットテープで) を渡した、という笑えるよな笑えないよな話しがありました。

tristeza /  Elis Regina

Some Sukank Funk / ブレッカー・ブラザーズ
下神竜哉(Trumpet)(2018.12.11)

ブレッカー・ブラザーズ
その代表曲は、なんと言っても
「Some Sukank Funk」
1975発売になったデビューアルバムに収録されている。
未だに古さを感じないコンテンポラリーJazz Funkの名曲です。
最近では昼のバラエティ番組のジングルにイントロの最初と最後をくっつけた物が使われていたりします。
ブラザーズですから中心メンバーは、兄のランディがトランペット、弟のマイケルは、テナーサックス。
兄のランディは、インディアナ大学を卒業と同時に「Blood Sweat and Tears」略してBSTと呼ばれるいわゆるブラスロックのバンドでデビュー、自分が小学生の頃、日本では「新聞によりますとぉ」のテレビ三面記事ウィークエンダーのテーマ曲として使われていましたねぇ
そして後にJazz Pianistホレスシルバーのバンドに弟マイケルと加入ニューヨークのスタジオトップコールとなっていきました。
スカンクファンクは、ライブ盤の「ベビーメタルビバップ」にも収録さらていてテリーボジオdrなど強力なメンバーでのテイクがとてもエネルギッシュでカッコいいです!
トランペットにワーミーというエフェクターを使いWOWOWや、ハーモナイザーを使ったのもランディさんが最初だと思います! 本当に今でも色褪せることのない名曲です。ランディさんは、今年73歳ですが最新のお子さんは、3歳くらいだと思います。こりゃまた凄いです。
是非きいてみてください🎵

tristeza /  Elis Regina

Unforgettable / Nat King Cole
吉田 建(Bass)(2018.12.04)

その美声を人々に「シルキー・ヴォイス=絹のような声」と呼ばれた50~60年代の大スター、ナット・キング・コール。
元々、ジャズ・ピアニストだった彼の艶のある声は、アーティストやファンを今でも魅了しているのです。
彼には、「Mona Lisa」「Route 66」「L-O-V-E」など数多くのヒットがありますが、中でもこの『『Unforgettable~忘れ得ぬ人』はひと際輝いている作品だと言わざるを得ません。
「忘れられないよ  君のことがあたまから離れない♬」という歌詞のこの曲は、1954年、アメリカ音楽界の巨匠ネルソン・リドルの手でアレンジされ大ヒット、人々の胸に深く刻まれたのです。
イントロで流れる印象的なヴィブラフォンのメロディ、曲を華麗に染め上げるストリングス、すべてにおいて最高峰、珠玉の一曲とはこのことを言うのでしょう。
後年、溺愛した娘のナタリー・コールとの架空のデュエットが発表され、グラミー賞を受賞、全世界を涙と感動で包んだことも素敵なエピソード。
半世紀以上の時を越え、時代が移ろうと、人々の価値観が変わろうと、こころに深く響くこの曲を自分もことあるごとに聴いています。
それぞれの人生の中で忘れ得ぬ人がいる、忘れ得ぬ想い出や場面がある。この曲を聴きながら夜空に輝く無数の星を見上げ、遠く過ぎ去った日々、そして明日へと思いを馳せる秋の夜です。
さあ、もう一度、レコードに針を落として、もちろん、ワイングラスにももう一杯…。
Unforgettable, that's what you are~♬

tristeza /  Elis Regina

椎名林檎 / 茎(STEM)〜大名遊ビ編〜
進藤麻美(Violin)(2018.11.27)

今回は私の大好きな椎名林檎さんの曲から、夜、オーケストラ、のキーワードで思い出した曲を選んでみました。
この曲は確か日本語バージョンのシングルもあるのですが、私は高校生の頃に発売されたアルバムから、こちらの英語バージョンを気に入り繰り返し聴きました。

五分ほどの曲なのですが、曲の世界観がしっかりしていて、役者さんが演じている、まるで映画の様なPVもあり! 椎名林檎さんの曲でも当時は珍しい、オーケストラアレンジの曲です。

この曲は、聴きながら、曲の主人公を想い、好奇心や想像力も掻き立てられます!
あまり知られていない楽曲ですが、面白い曲なのでぜひ聴いた事無い方には聴いて頂きたいです。

tristeza /  Elis Regina

Up Where We Belong / Joe Cocker & Jennifer Warnes.
堂山敦史(Horn)(2018.11.20)

この曲を始めて耳にしたのは1980年代後半の某石油会社のCMでした。
上京して間もない高校生の私には、男性の嗄れた感じの特徴ある歌声と女性の美しい歌声、そしてメロディーがとても印象的に感じられました。(英語の歌詞の内容は全く理解しておりませんでしたが)。
どうしても曲のことを知りたくなった私はCM元の石油会社に電話をし、1982年公開の「愛と青春の旅立ち」というアメリカ映画の主題歌で、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズのデュエット曲であると教えてもらうことが出来ました。
その後CDを購入し、映画を観たりして、当時繰り返し聴いていたお気に入りの曲達の仲間入りとなりました。
Up Where We Belongはアカデミー歌曲賞を受賞していることもあり、その後もテレビやラジオで頻繁に耳にする機会がありました。
きっと皆さんも映画はご覧になったことが無くても曲はご存知だという方が殆どだと思います。
実際に映画の中でこの曲が流れるのはエンディングの方ですが、内容も楽しめると思いますので気になる方はご覧になってみては如何でしょうか?

tristeza /  Elis Regina

管弦楽組曲 第3番 より 第2曲 アリア / J.S.Bach
桐田良栄(Viola)(2018.11.13)

わたしの好きな曲第二弾!(パチパチ)ということで、前回とはガラリと違う曲ではありますが、聴くのも弾くのも好きな曲を紹介します。
バッハ作曲の管弦楽組曲 第3番 より 第2曲 アリアです。この曲は、あとから編曲されたG線上のアリア(バイオリンのG線上だけで弾くためについた名前)やsweet boxなどによりアレンジされた歌などでとても有名ですが、私はアンサンブルの方が俄然好きです。セカンドバイオリンの動きが良さを引き立たせてくれます。今までに、弦楽合奏、弦楽四重奏、デュオ、ソロと幾度も弾いてきましたが(バイオリンも弾きます)、デュオでは弦楽合奏のチェロパートが軸になった譜面で、土台になってメロディーを支えるというのに普段バイオリン演奏ではやらないことをしたので妙に緊張した記憶があります。
そしてどのパターンで演奏しても思うことは、頭の伸ばしの音には、まさに天上の音楽への道筋といってもいいほど美しい!ということです。そして、この最初の音は一生課題になる一音だと思っています。(むづかしい、、、)
そして、満点の星空のしたで聴いたらどんなに素敵なのでしょうか。しかし、目が悪すぎて星がまったく見えないからメガネわすれたら意味がないっていうね、、、笑

おわり。

tristeza /  Elis Regina

Still Crazy After All These Years / Karen Carpenter
古澤 衛(Guitar)(2018.11.06)

私が今回紹介するのはカレン・カーペンターのソロアルバムに入っているこの 曲です。カーペンターズの1人なのは私が説明するまでもないですね。勿論カーペンターズもオススメしたいのですが、今回は敢えてこちらを紹介したいのです。

この曲に出会ったのは今から10年くらい前です。カーペンターズのベスト盤に他の曲とは質感が違う曲があって、それが私の好きな感じだったので調べたところソロアルバムの事を知りました。
彼女が亡くなって13年後にリリースされたそうです。
カーペンターズの知名度に比べるとこのアルバムの事を知らない人が以外と多いように感じ、これを機に知ってもらえたらと思っています。

この曲はポール・サイモン(サイモン&ガーファンクル)のカバー曲で、制作当時の流行を取り入れた一流ミュージシャンによる演奏、アレンジ、音色、歌、どれも素晴らしい。
あまり張り上げ過ぎずいい具合に力の抜けた歌い方がとても好きです。アルバム全体を通してですが、曲、アレンジ、歌詞の影響もあると思うのですがカーペンターズよりも少しソウルフルと言うか大人な感じがします。
カーペンターズとはひと味違った世界観での彼女の歌声を楽しんで頂けたらと思います。

tristeza /  Elis Regina

Say you love me / Patti Austin
岡田梨沙(Drums)(2018.10.30)

「星降る夜の贈りもの」もついに2週目に突入しました!みなさま楽しんでいただけているでしょうか。
さて2週目、何をオススメしようかいろいろと考えたのですが、少し寒くなって来たこの季節、星降る夜に聴きたい曲、、、やっぱりラブソングかな!と思い、この曲を選びました。
1976年に発売されたPatti Austinのデビューアルバム「End Of A Rainbow」の一曲目「Say you love me」です。
わたしがこの曲と出会ったのはおそらく大学を卒業してすぐくらいの頃。
わたしは高校生まではほとんど洋楽を聴かず、大学に入ってからサークルの先輩にたくさん音楽を教えてもらい、そこでいろいろな音楽に触れることになるのですが、その中でも特に60,70年代のソウルミュージックが大好きになりました。
今年惜しくも亡くなってしまったアレサフランクリン、そしてカーティスメイフィールド、角田さんもオススメしていたダニーハサウェイ、、、たくさんの大好きなソウルミュージックに出会いました。
そんな大学時代が終わり、バンド活動に明け暮れていた頃、下北沢のヴィレッジバンガードのCD棚の試聴コーナーにこのパティオースティンのアルバムが置いてあったのです。
"ソウル好き、ミニーリパートン好きならオススメ!"という感じのポップが書いてあった気がします。
わたしはちょうど時間もあったので、どれどれ、、、と聴いてみたところ、 あれよあれよと一曲目から胸を鷲掴みされ、キュンキュンの連続。
何これ何これもうめっちゃ好きなんですけど!と、ヒマだったのを良いことにアルバムをフルでほとんど試聴してしまうという(もはや試聴じゃない。。ビレバンのみなさま、試聴機独占してすいませんでした!泣)。
美しいメロディラインを透明感のある声で伸びやかに歌うパティのボーカルと、強力なバック陣の思わず唸ってしまう素晴らしい演奏がアルバム一枚を通して楽しめます(ドラムはスティーヴガッド大先生!)。
あんな歌声で「Say you love me」と言われたら誰でも好きになっちゃいますよ。
是非、星降る夜に好きな人と聴いてみて下さいね。

Clifford Brown with Strings / Clifford Brown